ナットの溝を削るには、とりあえず上のような2種類のヤスリがあればなんとかなります。もっと何種類も使ったり、専用のヤスリなんかもあるようですけどね。まぁ、そこそこ上手くいけばいいんなら、こんなんでいいと思います。
写真上は「目立用ヤスリ」ってヤツです。断面が平べったいひし形になっています。1,2弦の溝を削ったり、または、まるっきり新しく溝を切る場合には1~6弦の溝位置のしるしをつける時にも使います。
写真下は、丸棒のヤスリで、先が尖がっていて一番太い所で3mmぐらいです。これで3~6弦の溝を削れます。
ちなみに、主なゲージと太さは、こんな感じです。↓(メーカーにより多少異なります)
アコギ弦 | LIGHT GAUGE | MEDIUM GAUGE | ||
---|---|---|---|---|
string | in | mm | in | mm |
1 | 0.012 | 0.30 | 0.013 | 0.33 |
2 | 0.016 | 0.41 | 0.017 | 0.43 |
3 | 0.024 | 0.61 | 0.026 | 0.66 |
4 | 0.032 | 0.81 | 0.035 | 0.89 |
5 | 0.042 | 1.07 | 0.045 | 1.14 |
6 | 0.053 | 1.35 | 0.056 | 1.42 |
エレキ弦 | 0.009 ~セット | 0.010 ~セット | ||
---|---|---|---|---|
string | in | mm | in | mm |
1 | 0.009 | 0.23 | 0.010 | 0.25 |
2 | 0.011 | 0.28 | 0.013 | 0.33 |
3 | 0.016 | 0.41 | 0.017 | 0.43 |
4 | 0.024 | 0.61 | 0.026 | 0.66 |
5 | 0.032 | 0.81 | 0.036 | 0.91 |
6 | 0.042 | 1.07 | 0.046 | 1.17 |
皆さんには、どーでもいいことですが…。
フェンダー・スケールのエレキには、僕は上の表に書いたようなサイズの「一般的な0.009 ~のセット弦」ではなく
「1~3弦は0.009 ~の太さで、4~6弦は0.010 ~の太さのセット弦」を使っています。
なお、ギブソン・スケールのエレキには「0.010 ~のセット弦」を使っています。
これからすると、丸棒のヤスリは2mmぐらいの物がよかったのですが、ちょっと僕は探せませんでした。
値段は、どちらもホームセンターなどで、1本700円ぐらいで売ってます。
興味があったらトライしてみてはいかがでしょうか?もちろん、自己責任で(笑)。
ここで、僕が知っているポイントをひとつ。
弦溝は指板面と平行ではなくて、ヘッド側をより深く削って、ヘッド側が下がるように削ります(※)。
でないと、音のビビリなどの原因になります。
まぁ、ビビったら試してみて下さい。
※「ヘッドの角度(面)と平行かあるいはそれ以上に切るように」という方もいますが、ビビリをなくす為だけの目的ならば、そんなに削らなくてもいいような気がします。