70年代ぐらいの中古のマーチンを物色したことのある方でしたら、よく見聞きしたことがあるかと思いますが、この言葉、結構注意が必要かも。
たとえば、こんな風に使われたりしてますよね?
◎マーチン・クラック補修済み。ピックガード交換済み。
◎ピックガードの剥がれが有りますが、マーチン・クラックはありません。
◎全体にマーチン・クラックがバリバリに入ってます!メッチャクチャ鳴ります!!!
いや、要は誤解されているんでしょうが、その誤解している人が大勢いるので、誤解というより意味が複数ある感じになっちゃってるみたいな。
なので、正解を正解と言っていいのか、不安になるぐらいなんですが…。(^^ゞ
たぶん、《正解》。
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ピックガード塗り込みの時期のマーチンに見られる、ピックガードの縮みによる木材の割れ。
一方で、塗装の割れをマーチン・クラックって言う人もいるみたいなんですよね。通常、ウェザーチェックとか言われているヤツですね。
当時、マーチンは、ピックガードを貼った後に塗装してたんですわ。んで、悪いことにそのピックガードが経年変化で縮むんですわな。すると、ピックガードが剥がれたり、塗装にヒビが入ったり、あるいは木にクラックが入ったりするらしいんですわ。んで、このマーチン特有の木材のクラックをマーチン・クラックって言うことになってるんですがね。
でも、ピックガードの縮みで木が割れちゃうってのは、僕はチョット驚きなんですが、塗装で覆われているとそうなることもあるということなんでしょうね。
うん、なので、もし、この頃のマーチンの購入を検討されている時に、「マーチン・クラック」という言葉が出てきたら、念のため幼稚園児にも分るような簡単な単語で確認した方がいいかも。「木が割れてるってコトぉ?」とか。
ちなみに、僕のD-28は'84年製で、塗装後にピックガードを貼っているので('84年から塗装後の貼り付けになったらしい)、マーチン・クラックはないですし、ピックガードの材質が違うんでしょうね、縮みもないです。ただ、ボディバインディングが縮んで剥がれるんですが…。(ーー;)
マーチンって、案外、考えてないよね!?(笑)
ピックガードが縮んで木が割れちゃうのに「不良品」と言われずに「マーチン・クラック」とか言われちゃうってのも、なんか…ネ。(^O^)/